加西市の山城を巡る|善防師城と小谷城へ

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兵庫県加西市の山城、善防師城と小谷城へ登城してきました。加西市には、善防山城や小谷城をはじめ、戦国時代の歴史を感じる山城が数多く残されています。今回はバイクで加西市へ向かい、まず善防師城、続いて小谷城へ。どちらも山の上に築かれた城ですが、登城ルートや城跡の雰囲気はそれぞれに違いがあり、二つの山城を続けて訪ねることで、加西の城跡巡りをじっくり楽しむことができました。

善防師城へ

まず向かったのは善防師城です。現在は「善防山城」と呼ばれることも多く、善防山の山頂付近に築かれた山城です。城郭情報では、室町時代に赤松則繁が築いたとされ、赤松氏の城として伝えられています。曲輪、石垣、土塁、堀切などの遺構が残されており、山城らしい魅力を感じることができます。

善防公民館にバイクをとめて、いよいよ登城開始です。

大手門登山口から山頂へ

善防公民館から道路を渡り、大手門登山口へ。ここから善防山を登っていきます。

登り始めると、すぐに山城らしい山道になります。善防山は標高251mほどの山ですが、単純に高さだけでは語れないのが山城歩きの面白いところ。岩場や斜面を歩きながら高度を上げていくと、自然の地形そのものが城の防御に利用されていたことを感じます。

善防師城では、登山道周辺にも石積みなどの遺構が見られるとされ、実際に山を歩きながらこうした痕跡を探すのも楽しみの一つです。

今回は加西アルプスを縦走するのではなく、山頂の主郭跡を目指して登り、そこから引き返すピストンでの登城です。

善防師城の主郭跡へ

山道を登り続け、善防山の山頂へ。

ここが善防師城の主郭跡です。

山頂に立つと、ここが単なる山の頂ではなく、かつて城として利用されていた場所であることを感じます。周囲を見渡せば眺望も開け、敵の動きを監視するうえでも、この山頂が重要な場所だったことが想像できます。

主郭周辺には曲輪などの城郭遺構が残り、山城の縄張を感じながら歩くことができます。

特に印象的なのは、山の地形と城の施設が一体になっているところ。大きな天守や立派な石垣が残る城とは違い、善防師城では山そのものを利用して築かれた中世・戦国期の山城の姿を感じることができます。

主郭跡を見学したところで、今回はここから来た道を戻ります。

善防師城から小谷城へ

善防師城を下山し、次に向かったのは同じ加西市にある小谷城です。

加西市には山城がいくつも残っていますが、善防師城から小谷城へと移動して続けて登城できるのは、城好きにとって嬉しいところです。

小谷城は北条町にある山城で、標高は約218m。善防山より少し低い山ですが、こちらも山の地形を利用して築かれています。加西市の観光情報では、小谷城跡を「ひと汗かいて辿り着く戦国の頂」として紹介しています。

小谷城登山者専用駐車場から登城

小谷城では、小谷区民公民館前にある小谷城登山者専用駐車場にバイクをとめました。

登山者のための案内も整備されており、ここから小谷城を目指します。小谷区公民館前には登山コースの案内看板もあり、登城前にルートを確認することができます。

山道を進むと、麓にある陽松寺の横を通って登山道へ入ります。小谷城は地域の方々によって登山道などが整備されており、山城を訪れる者にとってありがたい環境です。

小谷城の山道を登る

小谷城も、善防師城とはまた違った山城歩きを楽しめます。

山道を一歩ずつ登っていくと、徐々に周囲の景色が変わっていきます。山の中に入るほど町の音が遠ざかり、静かな空間の中で城跡を目指すことになります。

こうして山を歩いていると、「なぜ昔の人はこんな山の上に城を築いたのだろう」と考えてしまいます。

しかし、実際に登ってみると、その答えの一端が見えてきます。山の高さそのものが防御となり、周囲を見渡すことができる。そして、攻める側にとっては、この山を登ること自体が大きな負担になります。

山城は、実際に歩いてみて初めて分かることがたくさんあります。

小谷城の主郭へ

登山道を進み、いよいよ小谷城の主郭へ。

小谷城は、赤松氏との関わりが深い城として知られています。加西市の観光情報では、城を再建した赤松祐尚の菩提寺が麓の陽松寺であることも紹介されており、山城だけでなく麓にも小谷城の歴史を感じられる場所があります。

主郭跡に立つと、ここまで登ってきた道のりを振り返りながら、かつてこの場所に城があったことを想像します。

建物は残っていなくても、山の形、曲輪、土塁などを見ながら歩けば、城が築かれていた時代の姿を少しずつ思い描くことができます。

二つの山城を登って感じたこと

今回の加西市城跡巡りでは、善防師城と小谷城という二つの山城を訪ねました。

善防師城では善防公民館にバイクをとめ、大手門登山口から山頂の主郭跡を目指しました。今回は縦走せず、主郭跡まで登って同じ道を戻るピストンです。

一方、小谷城では小谷区民公民館前の小谷城登山者専用駐車場を利用し、登山道から主郭を目指しました。

どちらも山の地形を巧みに利用した城で、実際に歩いてみることで、山城が持つ「守りの工夫」を体感することができます。

加西の山城をこれからも

城跡巡りをしていると、どうしても天守や石垣が残る有名な城に目が向きがちです。

しかし、今回の善防師城と小谷城のような山城には、また違った魅力があります。

山道を歩き、曲輪を探し、土塁や堀切を見つけ、山頂から周囲を眺める。それだけで、戦国時代の城の姿を想像することができます。

今回もバイクで加西市を巡りながら、二つの山城に登城することができました。

善防師城、そして小谷城。加西市に残る戦国の山城を実際に歩いてみると、普段の町の風景とは違った歴史の姿が見えてきます。