「3・3・SUNきっぷ」で城巡り|酷暑の中、伊賀上野城・松阪城・津城・名古屋城を巡る旅

スポンサーリンク

今回は、とくとくきっぷ「3・3・SUNきっぷ」を利用して、三重県から愛知県にかけて城巡りを楽しんできました。

目指したのは、伊賀上野城、松阪城、津城、そして時間があれば名古屋城

一日で3~4つの城を巡る、なかなかハードな城旅です。
しかも、この日の天候は晴天。
お城を巡るには絶好の天気……と言いたいところですが、実際には猛烈な暑さに見舞われた酷暑の一日でした。

それでも、せっかくの城巡り。
暑さ対策をしながら、各地の城跡を歩き、石垣や縄張りを見て回りました。

さらに、この日は名古屋に宿泊。名古屋在住の友人と夕食を楽しむ予定もあり、城巡りだけではない楽しみも待っています。

今回は、そんな一日の城巡りを振り返ります。

伊賀上野城 ― 藤堂高虎が築いた高石垣の名城

最初に訪れたのは、三重県伊賀市にある伊賀上野城です。

伊賀上野城は、現在の上野公園一帯に築かれた城で、伊賀の地を治める重要な拠点として発展しました。

もともとこの場所には、天正13年(1585)に筒井定次によって築かれた城がありました。
その後、慶長13年(1608)に伊賀へ入ったのが藤堂高虎です。
藤堂高虎といえば、宇和島城、今治城、伊賀上野城、津城など、数多くの城の築城や改修に関わったことで知られています。

高虎は伊賀上野城を大きく改修し、大坂方面への備えとして、壮大な城郭を築こうとしました。特に有名なのが、高さ約30メートルにも及ぶ高石垣です。

実際に石垣の前に立つと、その高さと迫力には圧倒されます。現在見ることのできる石垣は、単に高いだけではありません。上野盆地を見渡すように築かれた立地と、高石垣による防御力を考えると、ここが大坂方面を意識した重要な城だったことが実感できます。

伊賀上野城の天守は、現在は三重の天守として復興されたものです。
この天守は、昭和10年(1935)に地元の代議士・川崎克によって建てられたもの。
木造で造られた復興天守で、現在も伊賀上野のシンボルとして親しまれています。

天守から周囲を眺めると、伊賀盆地の景色が広がります。

戦国時代から江戸時代にかけて、この地が交通や軍事の面で重要だったことも感じられます。

また、伊賀上野城といえば、城跡だけでなく、伊賀忍者の里としての伊賀の歴史とも深く結びついています。忍者のイメージが強い伊賀ですが、城好きとして訪れてみると、藤堂高虎による築城技術や高石垣の迫力など、また違った魅力を発見できます。

今回の城巡りでは、まずこの伊賀上野城からスタート。朝からすでに暑さは厳しく、これから3城を巡ることを考えると少し不安になるほどでした。それでも、城跡に立つとやはりテンションが上がります。

松阪城 ― 蒲生氏郷が築いた石垣の城

伊賀上野城の次に向かったのは、松阪市にある松阪城です。

松阪城は、天正16年(1588)に蒲生氏郷によって築かれました。
蒲生氏郷は、織田信長の娘婿でもあり、豊臣秀吉からも高く評価された武将です。
松阪城を築く際には、現在の松阪市街を見下ろす標高約38メートルの独立丘陵を選びました。

現在、松阪城には天守や櫓などの建物は残っていません。
しかし、松阪城の大きな魅力は、何といっても見事な石垣です。

本丸、二の丸などを囲む石垣が各所に残り、城跡を歩いていると、かつての城郭の規模や構造を想像することができます。

特に本丸周辺の石垣は高さもあり、非常に迫力があります。
建物がなくても、石垣そのものが城跡の魅力を十分に伝えてくれます。

松阪城は蒲生氏郷が築いた後、氏郷が会津へ移ると、城主は変わっていきます。
江戸時代には紀州藩の領地となり、松阪城には城代が置かれました。
この時代に城の整備を行ったのが、藤堂高虎です。

ここでも藤堂高虎が登場します。

今回の旅では、伊賀上野城と津城、そして松阪城と、藤堂高虎と関係の深い城を続けて巡ることになりました。城好きとしては、こうした歴史的なつながりを意識しながら城を巡るのも楽しいところです。

松阪城跡には、城郭だけでなく、御城番屋敷など、城下町の歴史を感じさせる場所も残っています。城と城下町が一体となって発展していったことを感じられるのも、松阪城の魅力です。

今回も石垣を一つ一つ眺めながら、城内を歩きました。

ただ、この日は本当に暑い。
石垣を見上げながら歩いているだけでも汗が流れます。
それでも、現地に立たなければ分からない石垣の迫力や、地形との関係を見ることができるのは、やはり実際に城跡を訪れる楽しみです。

津城 ― 藤堂高虎の城郭改修を感じる城

松阪城の次は、津城へ向かいます。

津城も、今回の城巡りでは外せない城です。
津城は、戦国時代には織田信包によって築かれ、その後、藤堂高虎によって大規模な改修が行われました。

藤堂高虎は、関ヶ原の戦いの後に伊勢・伊賀を領し、津城を居城として整備しました。

津城の改修では、城域を拡張するとともに、石垣や堀などを整備し、近世城郭としての姿を整えていきました。

現在は津城跡の一部が公園として整備されています。

かつての城郭全体と比べると規模は小さくなっていますが、石垣や堀跡などから、往時の姿を想像することができます。

公園内には藤堂高虎の像もあります。

今回の旅では伊賀上野城から津城まで、藤堂高虎と深く関わる城を巡ってきました。

高虎は「築城の名手」として知られていますが、実際に複数の城を訪れてみると、それぞれの城で地形や立地を活かしながら城郭を整備していることが分かります。

城跡を一つだけ見るのではなく、複数の城を続けて訪れることで、武将や時代による城づくりの特徴を比較できるのも面白いところです。

津城は現在の津市街地の中にあり、都市化によってかつての城域の多くが失われています。
それでも、残された石垣などを見ながら城域を想像すると、かつてここに大規模な城郭が存在していたことが伝わってきます。

そして、このあたりまで来ると、さすがに暑さが身体にこたえてきます。
水分補給をしながら、無理をしないように城跡を巡ります。

名古屋城 ― 尾張徳川家の居城へ

この日の最後に訪れたのが、名古屋城です。

伊賀上野城、松阪城、津城と巡ってきて、最後は名古屋を代表する名城。
名古屋城は、慶長15年(1610)に徳川家康が築城を開始しました。
関ヶ原の戦いに勝利した家康は、大坂方面への備えとして尾張の地に巨大な城を築きます。

築城には加藤清正、福島正則、池田輝政など、豊臣恩顧の大名を含む多くの大名が動員されました。
いわゆる天下普請によって築かれた城です。

完成した名古屋城は非常に巨大な城郭となり、尾張徳川家の居城として江戸時代を通じて重要な役割を果たしました。

名古屋城の象徴といえば、やはり金の鯱です。
天守の屋根に輝く金鯱は、名古屋のシンボルとして全国的にも有名です。

また、名古屋城の見どころは天守だけではありません。
本丸御殿も大きな見どころの一つです。


本丸御殿は、藩主の住居・政庁として建てられた建物で、戦災によって焼失しましたが、長い年月をかけて復元されました。
内部には豪華な障壁画や欄間などが再現され、尾張徳川家の格式を感じることができます。

さらに、名古屋城の石垣にも注目です。
天下普請によって築かれた名古屋城では、全国の大名が担当区域を分担して石垣を築きました。石垣には大名家の刻印が残されているものもあり、誰がどのような工事を担当したのかを想像しながら見ることができます。

特に有名なのが「清正石」です。
加藤清正が運んだと伝えられる巨大な石ですが、実際には石垣の担当区域から、黒田長政だという説が有力です。

こうした逸話を含めて、名古屋城は見どころが非常に多い城です。

今回の旅では4城目ということもあり、かなり疲れがたまっていました。

しかも、相変わらずの酷暑。
それでも名古屋城まで来ると、「ここまで来てよかった」と思わせてくれるだけのスケールがあります。

4つの城を巡って感じたこと

今回、一日で巡ったのは、伊賀上野城→松阪城→津城→名古屋城の4城。それぞれに異なる歴史があり、築城者も違います。

一方で、伊賀上野城、松阪城、津城では、藤堂高虎や蒲生氏郷といった戦国末期から江戸初期にかけて活躍した武将とのつながりを見ることができました。

そして最後の名古屋城では、徳川家康による天下普請という、さらに大きな歴史の流れを感じることができます。

単純に「4つのお城を訪れた」というだけではなく、それぞれの城が築かれた時代背景や武将たちの関係を考えながら巡ると、城旅はさらに面白くなります。

特に今回は、石垣に注目して歩きました。建物が残っている城だけでなく、建物が失われた城でも、石垣や堀、土塁、地形などから当時の姿を想像できます。これこそ、城跡巡りの醍醐味だと思います。

名古屋泊、そして友人との夕食

4つの城を巡り終え、この日は名古屋に宿泊。夕食は、名古屋在住の友人と一緒です。
一日中、城跡を歩き回った後だったので、夕食を囲みながらの会話もいつも以上に楽しく感じます。

近況を話したり、昔話に花を咲かせたりと楽しいひと時を過ごしました。旅先で友人と会い、一緒に食事をするというのも、旅の大きな楽しみです。
お城だけでなく、人とのつながりも含めて、思い出に残る一日となりました。

酷暑の中でも、やっぱり城巡りは楽しい

今回の城旅は、とにかく暑かった。
「酷暑」という言葉がぴったりの一日で、城跡を歩くたびに汗が流れ、水分補給をしながらの移動となりました。

正直なところ、4城目の名古屋城ではかなり体力を消耗していました。それでも、実際に城跡に立ち、石垣を眺め、縄張りを歩き、歴史を感じると、暑さを忘れてしまう瞬間があります。

そして、帰ってから写真を見返してみると、「やっぱり行ってよかった」と思える。
これだから城巡りはやめられません。

今回は「3・3・SUNきっぷ」を活用して、三重から名古屋まで4つの城を巡りました。

伊賀上野城の高石垣、松阪城の壮大な石垣、津城に残る藤堂高虎ゆかりの城郭、そして天下普請によって築かれた名古屋城。

それぞれ違った魅力を持つ4つの城を、一日で巡ることができました。

そして名古屋の友人との楽しい夕食で一日を締めくくり。

酷暑の中の城巡りでしたが、振り返れば大満足の一日。

さて、名古屋に泊まったということは、翌日ももちろん城巡りです。

明日が岐阜城に攻め入ります。